親が出来ることは、教育ではなくサポート。
モンテッソーリ教育では「子供は、生まれながらに自らを成長・発達させる力を持っており、大人(教師)は、その要求をくみ取り、自由を保障し、子供たちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」という考え方を基本にしています。
子供はできないのではなくどうやったらいいか知らないだけなので、子供たちが100%自己教育力を発揮できるように 、ふさわしい環境設定 (人的環境、物的環境)、適切な教具を準備・配置し、子供に使い方を提供し、子供が満足するまで繰り返し出来るように配慮してあげることが大人の役割です。
モンテッソーリ教育では、教師は「教える人」ではなく、子供を観察し、自主活動を「援助」する人的環境要素、すなわち環境の1つと考えられています。
モンテッソーリ教師には、教具などを扱う技術も必要ですが、何より子供達を注意深く観察する態度が要求され、それぞれの子供達の欲求に沿って、その教育を提供する注意深さが求められます。
また、子供達の集中時にそれを妨げない心遣いや、子供の自発性を「待つ」姿勢も重要な要素です。以下に、子供達の自ら成長する力をサポートする「援助者」として、大人(教師や親)にとって大切なことは何か。
自分たちが出来る事

子供が直接、言葉で表現していない要求も含めて、子供の要求に耳を傾け、よく聞いてあげる。
環境を整える
子供が取扱いやすいサイズの教具を準備する
子供が自分で活動を選べるようにする(棚に見やすく、取りやすく置く。あらかじめ1つのお仕事に必要なものを、トレイなどにまとめておく。)整理整頓
色や形が美しく、清潔で、本物である教具を用意する(慎重に扱う態度が身につき、美しさに惹かれて子供がやってみたい!という気持ちになる)
子供の敏感期、発達段階に合った教具や活動を用意する
・提供は、正確に、子供に分かりやすいようにスローテンポでやってみせる。子供に的確な援助をするために、大人は教具の使い方を繰り返し事前に練習する必要があります。
子供の喜びを、大人の代行で奪ってしまわないようにする。
しかし,子供が助けを必要としているタイミングは逃さないように、常に子供を観察する。
子供の仕事を尊重する。大人の一方的な都合で、子供の仕事を中断したり、妨げたりしないように心掛ける。
子供の間違いを直接的に訂正しない(ほとんどのモンテッソーリ教具は、自分で間違いに気付いて訂正できる工夫がされています。)
休息している子供や他人の仕事を見ている子供を尊重し、仕事を無理強いしないようにする。
子供が仕事を始めるまでは、たゆまず仕事への誘いかけを続け、子供が仕事に集中するようになったら、暖かく見守る。
仕事が済んで、快く力を出しきった子供に対し、決して安っぽい言葉で褒めない。子供の心に安らぎを与えられるような言葉をかけたり、態度で示すことが大切。
これを、すべて一気にやるのは至難の業。リストを作り徐々に出来たものは、自然と親も身につくためまた新しい項目にチャレンジを続ける。
see you next time
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